先日、バンドのリハで、初めて全曲を座ったまま歌わせてもらいました。

本当はヴォーカルの基本フォームって、やはり立って若干顎をひいて上半身に力を入れずに、ですので、カラオケに誘ってもらったときも、恥ずかしい話自分だけ立ち上がって歌ったりしてました。

しかし弾き語りの練習始めるようになってから、座ったまま歌う感覚がどうしてもつかめず、私の我儘でいちどハードロックを座ったまま歌うとどうなるか?を試させてもらいました。やはり高音のシャウトなどは迫力に欠けてしまうようですが、デリケートな抑揚が必要な部分などは、お腹に力が入りやすく安定する気がしました。

ドラマーのKENZO氏は、自分はコーラスするとき常に座ってますよ!と・・・。そういえば、アコギの次なる課題曲にさせてもらおうと思っていたカーペンターズのカレンも、もとはドラムヴォーカルでした。大好きなカレンの声と歌。座ったままでもきっといい歌は歌えるにちがいない!と思いました。
ハードロックヴォーカルを歌うさいの決まりごとが自分のなかで幾つかありまして、いつでもパワー全開でなきゃ、という脅迫観念のために、もともと少ない肺活量を最大限に使うため、歌うときは胃を空っぽにするのが習慣になってしまっていたり・・・。たまにお腹が空きすぎてフラフラの状態で歌うこともあり、そのフラフラ感がなんかだんだん快感(?)になってきたり。怪しい〜!

でも、リラックスして歌う弾き語りでは、声に「お腹空いたよ〜」という情けなさ感がそのままでてしまい、心の中で笑ってしまいました。ケーキの一個でも食べて、幸せ〜!という状態で歌ったほうが、いい歌を唄える気がしました、って、歌のせいで甘いもの好きの本能を満たそうとするなぁ(爆)

あるいは、どうしても北島サブちゃん状態のヴィヴラートで一本調子になってしまい(ハードロックでは王道といって下さる方も多いのですが)シンプルでノンヴィヴラートの方が活きるフレーズにも必要以上にヴィヴラートがかかってしまったり。

なにはともあれ、弾き語りの感覚から学ぶことは大変多いです・・・気張ったり、飾ったりできない、素の自分の声が現れる感じです。それが「歌」になっていくには、パワーやテクニック、様式に頼ることはできません。心から、伝えたい、語りかけたいという気持ちが大切なのですよね。

少しづつ、新しい感覚が、つかめてきました。皆さんの心に響く歌を、待っていて下さい。

青春の輝き~ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ

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