2011年の東日本大震災で数えきれないほど多くの方が被災され、日本中が悲しみに沈んでから5年がたち…近頃なんとなく、防災の意識が薄れつつあるのではないだろうか。

自分もそんな一人だったが、先週は各地で地震が頻発し、大阪でも珍しく体感できる揺れがあってヒヤッとした。それがきっかけで、自宅の防災について改めてチェックしてみようと思った次第だ。

 

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関西でも、1995年に阪神淡路大震災が起こり、自分の身の回りでも被害にあわれた方が多くいらっしゃった…。

当時大阪市に住んでいた自分の体験は、過去の記事に記させて頂いている。「記憶は鮮明に」

我が家でも、あの震災以降、防災用品を常備するようになった。ペットボトルのミネラルウォーター、乾パン、缶詰、加熱せず食べれるパックのご飯やレトルト食品、簡易トイレ、手回し発電でき、携帯にも充電できるラジオ、懐中電灯、乾電池など…。最近は、避難用リュックに予め一人分がセットされたものもあるらしいが、常備を始めたころはあまりいい商品がなく、うちでは個別に買い足して揃えてきた。

毎年、年明け〜3月くらいの間に、水や食料の賞味期限をチェックし、切れそうなものは使いきり、新しいものを補充する。あとは、倒れそうな家具につっぱり棒をかまして転倒防止をする。それだけは、なんとか続けているのだが…

Yahooの天気・災害カテゴリーこんなページがあり、たいへん参考になった。「持ち出し品・備蓄品チェックリスト」このリストをできるだけ揃えたいなぁ…と思いながら、未だ出来ていない状態だ…早くやらんとあかんなぁ…。などどのんきに構えていた。

 

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自分を含む西日本〜関西の人たちが今、一番心配しているのは、何と言っても「南海トラフ大地震」だろう。

いろいろなシミュレーションが試みられているが、ほんとにそんな被害が起こるのかなぁ…と半信半疑になる。でも確かに大阪では、海の近くの地域や大阪市内、特に地下街が津波による浸水で大きな被害を受けるそうだ。通勤で地下鉄を使用する方などは特に、迅速な避難が必要だろう。

自分は吹田市在住なので、一級河川の大川(淀川)からも少し離れているし、近くの川は神崎川。そこまで津波が襲ってくるとは想像できないが…。

東日本大震災のときは、海岸線から数キロ離れたところまで、河川を逆流した津波が襲ってきたそうだ。東北の海岸線がリアス式だったことも影響しているらしい。大阪は平野とはいえ海抜以下の土地が多いので、楽観視はできないかもしれない…。

我が家には、週末に車椅子で生活する弟が帰宅するので、そのとき災害が起これば、どうやって避難するのか正直途方に暮れてしまう。平日過ごすグループホームも集合住宅なので、スタッフさんに避難の介助をお願いするとしても、同じ問題に直面するだろう。エレベーターも停止するだろうし、非常階段は狭くて急だ。避難所にいくのがどうしても困難なら、住居にとどまることになるかもだが…もし火災が起こったりしたらと思うとゾッとしてしまう。

以前、防災特集の番組などで紹介していたスイッチ断ボールは、大地震が起きた際にブレーカーを自動的に落とし、通電火災を防いでくれるアイテム。自宅だけが取り付けても、他から類焼を受けたときはやむを得ないが…少なくとも自宅の火災が免れれば、避難の時間も稼げるだろう。

高齢の親にはなんとか自力で歩いてもらうとして、弟は自分が背負って非常階段を避難できるよう、筋トレに励まなければと本気で思ってしまう。

 

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…と、悪いことを考え出すときりがないし、いたずらに不安な気持ちになるだけなので、ともかく、できる備えをして臨もうと気をとりなおして、ふと自分が住んでいる地域のハザードマップを見てみようと思い立った。

そうすると…ガン! 岩! ガ〜ン!

なんと、自分の住んでいる区域は、浸水域の予想が1.0m〜2.0mの区域の黄色ゾーンに指定されている!(大雨による洪水被害の設定)

予想の条件として、

※淀川は2日間で約500mlの雨が降った場合(国土交通省の調査による)

※神崎川は1日で250mlの大雨が降った場合(大阪府の調査による)

とされていた…。昨今の異常気象やゲリラ雷雨の多発などを考えると、単なる仮想で済まない日がくるかもしれない。

1.0m〜2.0mの浸水と深さといえば、もうボートなどで避難するしかありえない。吹田市だし、せいぜい浸水しても20cmくらいかな〜なんてタカをくくっていた自分がアホやった…。

 

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災害は、いつやってくるかわからない。備えあれば憂いなしというが、ちょっとのほほんとし過ぎていたかなぁと反省…。考えすぎるのもなんやけど、備えすぎておいて困ることはないんやなぁ。

皆さんも、もしよろしかったら、「お住まいの市町村+ハザードマップ」で検索してみてはいかがだろう。各役所のホームページに掲載されていると思う。

さあ、衣替えと一緒に、もう一度防災用品のチェックするでぇ!!

 

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