スケバン刑事 (1) (MFコミックス)

スケバン刑事

こんど、松浦亜弥さん主演で映画化されることになった、「スケバン刑事」の話題を聞いて、懐かしいなぁと思ってしまいました。

もともと和田慎二さんの原作をリアルタイムで読んでいたくちなのですが・・・。(ああっ年代及び「花とゆめ」読者だったのがもろバレですね~)

主人公の麻宮サキがなんともカッコ良かったのです。薄幸の少女でありながらしたたかで正義感があり、メタルチェーンのヨーヨーを駆使し、アウトローだけど姉御肌で最強、オリンピック選手なみの敏捷さ、難攻不落の少年院から脱走するあたりのくだりは、オンナ版「明日のジョー」あるいは「逃亡者」といってもよく、他の軟弱な少女マンガと一線を画するハードボイルドな魅力の虜になっていました。

そうかと思うと揺れ動く10代の少女の心理描写もあったりして・・・。神恭一郎という長髪美形キャラクター元祖とも言われている探偵との切ないエピソードを、胸をときめかせながら読んでいたものです。

第一部はサキの宿命の敵、海槌麗巳との壮絶な死闘のはてに、生死不明で行方不明というなんともドラマティックな結末で終わります。しっかり読んでいたのはこの辺までなのですが・・・。

スポ根マンガの金字塔、「エースをねらえ!」でも感じたのですが、作者の方がインスピレーションの最高潮のままに起承転結を考え完結したストーリーを、他のいろいろな圧力や思惑によって無理矢理再開した第二部というのは、やはり第一部の鬼気迫るテンションや完成度に劣る気がして・・・。

もちろん第二部には第二部なりの面白さや良さがありファンもおられるので一概にはいえないのですが・・・。あくまで第一部のイメージが強烈すぎて、テレビシリーズも斉藤由貴さんのシリーズを初回観ただけでもうチェックしなくなってしまいました。

でも今回の映画化や、桜塚やっくんの「スケバン恐子」の影響もあってか?再びクローズアップされているようですね。引越しのさい、昔の単行本は紛失してしまいましたが、保存版として再版されているようですし、また機会あればぜひ読みたいなぁと思ってしまいました。

 

 

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