小学生のころ、友人がこぞって「キャンディキャンディ」派だった中、私は姉の影響もあってか、だんぜん「ベルサイユのばら」派でした。
(いきなり何の話やねん)
たしか姉が、あんたにはまだ早い!と、オスカルとアンドレのラヴシーンをホッチキスで袋とじにして中学生になるまで読ませてくれなかったのが懐かしく思い出されますが‥
オスカルが革命に散ったくだりを読みながら、号泣したのを覚えております‥
先日、世界遺産を案内する某番組で、たまたまフランスのベルサイユ宮殿を特集していました。
18世紀、オーストリアから政略結婚でフランスに嫁がされた皇女、マリー・アントワネットを待っていたのは、すべてがしきたりに支配され、分刻みで行動を管理される硬苦しい宮廷での生活だったそうです。
番組には、ベルばらの作者であり、マリー・アントワネットについてもよく研究された池田理代子さんも出演され語っておられたのですが、アントワネットは本当にかわいらしく奔放な性格で、自分の人間としての気持ちに正直であったがゆえに、つねに監視され心やすまることのない宮廷の暮らしが耐えられなかったのではと‥
宮廷での王妃としての執務を放棄したアントワネットは、プチ・トリアノンという 田園風のテーマパークを自分の為だけに作らせ(もちろんそこには財政難のフランスの莫大な税金がつぎ込まれたそうなのですが‥有名な首飾り事件も含め、国民の怒りをかう原因となり、フランス革命へのきっかけの
一つともなったとか‥)そこにひきこもってしまいます。
前置きが長くなりましたが‥
プチ・トリアノンにて、アントワネットはお気に入りの宮廷画家、ルブラン夫人に一枚の肖像画を描かせたそうです。
その絵でアントワネットが身に着けていたのは、コルセットで締め付けられた体を覆う豪華な絹のドレスでなく、シンプルな白の木綿の、当時では裸か寝巻きと間違えられそうなシュミーズ風のドレスでした。それをさらりと素肌にまとい、やわらかな光のなかで微笑んでいるものです。
この絵は宮廷で大スキャンダルとなり、貴族たちから「王族がこんな格好を肖像画でさらすことはとんだ恥だ!」と攻撃されたそうです‥
結局、その肖像画は同じ構図で、豪華な絹の衣装ヴァージョンに描き直されることになったそうですが‥。
後日、アントワネットは画家のルブラン夫人に語ったそうです。「私が国民に見せたかった本当の自分の姿は、飾らない木綿のドレスの姿の方だった」と‥
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めっちゃ長い前置きの上、あまり(全然?)関連してないかもなのですが‥
国民的アイドルである彼‥常に、「優等生」「清潔感」そんな作られたイメージを守るため、ずいぶん苦労したんだろうなぁ‥
常に視線にさらされ、はめをはずしたくても、一時エスケープしたくても、それもかなわなくって‥
払った代償はとてつもなく大きいものになってしまったけど‥
私は、逮捕されたとき彼はきっと心の中では、アフリカのサバンナに立って満天の星空を見ながら叫んでたのではないかと思います‥
たしかに、法治国家の日本ではまずかったのでしょうが、まるで凶悪事件の容疑者を扱うかのごとく騒ぎ立てるマスコミには、かなり辟易してます‥。
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