1月のハイビスカス画像

1月の半ばだというのに、ベランダのハイビスカスがなぜか小さな花を一輪咲かせました。初めてのことに、思わずパチリ。

夜間には家の中に入れるよう気を付けているのですが、つい忘れてベランダで夜明かしさせてしまうことも度々あり、朝になってからしまった!と反省することしきり。そのような時は葉がしおれて項垂れてしまいます。

南国の花なのに、健気に大阪の冬を乗り切ろうとする生命力に、何だか元気をもらえた気がします。樹齢でいうと、かなりの老木かも知れません。あまり熱心に手入れをしない主のところに来たせいで、アンタも苦労してるんやろうなぁ。

毎年、初夏にはアブラムシの被害にあって枯れかけたりするのですが、(ハイビスカスはよほど美味しいのか、アブラムシだけでなく、コガネムシまで飛んできて葉や花をムシャムシャ食べていったりします。)市販のケミカルな殺虫剤を使うのには少し抵抗があるのです。

オーガニックなんて格好良いものではありませんが、自己流の鷹の爪入り焼酎の虫除けスプレーで予防したり、それでも大量発生した時は純石鹸水の塗布→洗い流す、の対策で乗り切り、なんとか元気でいてくれてます。

虫嫌いのなんちゃってベランダーの自分ですが、アブラムシだけは必死のパッチで撃退します。いつだったか、真っ黒い大きな種類のアブラムシが集団でびっしりついてしまった時は気を失いそうになりましたが……。

「駆逐してやる!この世から…一匹残らず……!」と巨人化しそうな勢いで石鹸水を霧吹きでかけまくりました。アブラムシの体を覆っている油脂の膜が石鹸で溶かされることで、植物にしがみつく力を失い、水をかけることで洗い流すことができるそうなのです。その通り、見事に任務を遂行できました。

しかし……害虫という概念は、あくまで人間中心で考えた場合のものなんやなぁ……。人間にとって有益か有害か、その物差しだけで世界を測っていけば、きっと人間そのものが自然界から害獣として見なされ駆除されるかもしれない……。つい最近、「寄生獣」を電子書籍で懐かしく一気読みしてしまったこともあり、そんなことを考えながら作業していたことを思い出しました。成仏してな、アブラムシくんたち……。

昨年の初夏は、憧れの赤いゼラニウムの鉢を入手でき、ハイビスカスのそばに置いたところ、そのおかげかどうか解りませんが、アブラムシがまったくつきませんでした。一説によると、ゼラニウムには虫除け効果があるらしく、ヨーロッパでは窓辺によく飾られているとか。

そのゼラニウムも、昨年12月後半から再び花を咲かせて驚きました。今は、花びらがだんだん落ちてきてしまっているのですが……。

冬咲きゼラニウム画像

守り守られる赤い花コンビが、「一緒に寒い冬乗り切ろな!」と、ほぼ同時に花を咲かせて気合を入れたんやなぁ……としみじみ思った出来事でした。