バンド・音楽活動とは全く関係ない個人的なことですが・・・。ほぼ一年近く、ずっと捕われていたひとつの悩みがありました。

自分の弱さに嫌気がさし、もっと強く!一体何をやってんねん!と気持ちを奮い立たせてみるのもつかの間、逆にどんどん弱くなって、今まででは考えられないような自分の愚かな一面に気づかされてしまったり。その繰り返しでした。

迷路の中にいるときは、目の前の袋小路から抜け出すことで精一杯になってしまうものなのですね。でも一年近くたってみて、あるときふっと、地面から足が離れ、迷路全体を見渡せるところまで体が持ち上がった気がします。

迷路から、永久に抜け出せないのかなぁと思っていた時期は、苦しくはありましたが、自分にとって必要だったんだといま振り返って思います。いくら考えても、頭で、言葉で自分を納得させようと思っても、やはり心が正反対のことを叫んでいるうちは、だめなのだなぁと・・・。
気のすむまでとことん迷わないと、きっと心が納得してくれないのですね。それをせず強引に結論をだしても、自分の心を押し殺すだけに終わってしまうのでしょう。

やっと、自分なりの道の開きかたに素直に思いをはせられるようになりました。すくなくとも、迷路に囲まれた目線でなく、少し見通しのよいところから、客観的に冷静な目線をもつことができるようになったかと思います。迷路が分岐点に変わったように思います。

悩みごとには期限を、とはよく言われることですが、やはり人間は分岐点にいつまでもキャンプをはってとどまってはいられないし、前に進んで行かなければならない。心がとことん気の済むまで迷い、違う風景が見えてきたなら、まだ痛みをともなうとしても、それは決心の時かもしれません。

捨てきれない道への想いは断ちがたいものかも知れませんが、別の道を選択するよう決心する以上は、顔を上げて、潔く歩んでいける自分でありたいと思います。捕らわれるのでなく、その想いに励まされ、前向きな力にかえていける自分を信じていきたい、と願ってやみません。

こんな自分でも、支えてくれる人たちがいてくれることに感謝しながら、その人たちの信頼に応えられる限り、ともに夢を追っていける強い存在になりたいです。