このブログのタイトルですが、私が好きな、セサミストリートのキャラクター、オスカーのガールフレンド、グランジェッタからとらせてもらいました。(お子さんと一緒に見て、よくご存知の方も多いですよね!)

今みたいにセサミストリートが日本のサブライセンシーで制作されるようになる前、アメリカ制作ヴァージョンを2ヶ国語放送で、日本語解説は女性アナウンサーひとりでやっていた時がありました。

当時、英語で唄い始めてまもない頃でしたので、すこしでも英語の発音とかノリをつかめる参考になるかな、とビデオでエアチェックして見ておりました。

アメリカのトップ40のMTVのパロディが出てきたり、マペットたちが個性豊かで面白く、ときに幼児向けなのにいいの?って感じのブラックユーモアもあったりしてけっこう面白かったのです。

オスカーは、ゴミ缶をすみかにするモンスター。いつも不機嫌(Grouch)で、「失せろ」「どっかいっちまえ!」が口癖。

お上品とか、気取ったりとか、いい人、ってシチュエーションが大嫌い。面白いキャラだな、と思っていたのですが、ファンになってしまったのはこんなエピソードを見てからでした。

テリーモンスターという気の弱い優しい、心配性のモンスターがいるのですが、なぜか自分と正反対のオスカーのことが大好き。ある時、オスカーの母親がやってくると聞きつけぜひ会わせて!とオスカーに頼みますが、オスカーは焦ります。テリーのような善良なモンスターと友達と解ると母親にさんざ怒られるのは必至だからです。

大慌てで断りますが、テリーの涙ぐましい努力は続き、頭からゴミを被り、サングラスをかけ、オスカーのママに会いたいがためになんとか「グラウチ」を装おうとしますが、オスカーに断られ続けついにブチ切れてしまいます。

「こんなに努力してるのに、会わせてくれないなんてフェアじゃない!もう怒った!汚い言葉だってもっと一杯使ってやる!!」とわめきだしたものですので、聞きつけたオスカーの母親が何事、と顔を出しそうになり、マジ焦ったオスカーは、グラウチにとって最大のP-Wordを口にしてしまいます。
「ママが来る!隠れて!PLEASE!(どうか!)」

この「PLEASE!」が、普段のグラウチぶりに似合わないなんともいえない情けなさで、なんかすっかりオスカーのファンになってしまったのです。
オスカーの母親は、「こんな立派なグラウチの友達をママに会わせないなんて!しかもP-Wordを使ったね!」と激怒。オスカーはお仕置きにアイスクリームで口を洗われてしまうのですが、子供が大好きなアイスクリームで口を洗われるのが罰とはグラウチらしくまた面白かったです。

なんかオスカーのことで熱く語ってしまいましたが(汗)

グラウチなオスカーは、初対面の人をビビらせ、敬遠させます。でも付き合うほどに、本当の優しさが垣間見えてくる、という設定のキャラクターです。私は見かけによらず、テリーモンスタータイプな部分があるので(どこがじゃあ!お前こそオスカーやろ!という声が聞こえてきそうですが)常識にとらわれないオスカーがカッコ良く思え、憧れてしまいます。

テリーモンスターが、自分の親友に負けじと頑張って、オスカーをギャフンと言わせたこのエピソードは、なんか自分もやるときはやらなあかんで!と励まされているようで、とても印象に残っています。

最初はタイトルも、Oscar The Grouchズバリにしようかと思いましたが、そんなオスカーのガールフレンド、Grungettaもオスカーに負けないタフで魅力的なキャラですので、Grungettaの名前を使わせてもらうことにしました。

※2006年12月、バンドのサイト開設一周年を迎えて、ブログのタイトルをわかやすい”MIKOTO’s HARD ROCK WORLD!!”に変えさせて頂きました。