先日、関西スラッシュメタルの重鎮、MANIPULATED SLAVESさんの新譜の収録曲のコーラスパートをお手伝いすることになり、スタジオにて録音を行って参りました。

録音当日に歌う内容を指示して頂く予定でしたので、少し緊張気味でした。けっこう歌い込まないと自信のないタイプですので・・・しかしタイトなスケジュールで進行しておられるだろうし我侭は禁物、ここはとっさの応用力で対応をさせて頂こうと臨みました。

お手伝いしたのは、計3曲(うち1曲はSE)でした。予想していた、メインのヴォーカルさんに重ねるタイプのコーラスではなく、ほぼ掛け合いやソロパートに近い部分を任せて頂いて、責任重大!と気を引き締めました。(※曲名も教えて頂いたのですが、発表前ですので伏せさせて頂きますね。)

一曲は、メインヴォーカルさんのかっこ良い怒濤のシャウトに続き、激しいリフが一転して静かなアルペジオに変わった部分が担当です。MANIPULATED SLAVESのギタリストのYUTAKAさんから口頭で歌詞とメロディを教えて頂いたのですが記憶力が悪くメロディをすぐには覚えられず・・(泣)恥ずかしながらキーボードで一音一音「ここまで合うてます?」と聞きながらの確認です。なんとか記憶できてから、ヘヴィヴァージョン、クリアヴァージョンと歌ってみて、クリアヴァージョンを採用して頂きました。

そのあと採用して頂いた歌にハモリパートを即興でつけるのがまた大変で・・・。(泣)いつもはキーボードと首っ引きで確認する癖がついてますので、とっさにイメージが浮かびません。またまた鍵盤の力を借りてなんとか完成できてホッとしました。(汗)

2曲目も、曲の中盤のCメロに当たる部分の8小節位のパートで、歌詞に即興でメロディをつけて下さい、と希望を受けたのですが、フリーズしてしまいました(大泣)少し時間を頂いて、あ~でもない、こ~でもないと鍵盤と取っ組み合いやっとそれらしいラインを作ることができました。

3曲めはSEで、美しいピアノの調べにのせて、語りをのせる役割でした。女声コーラスということで要望して頂いたのに、結構低い声で語ってしまい大丈夫かな?と思いましたが、なんとかイメージに近いものが出来たそうで、これまたホッ・・・。

・・・今回思ったのは、いつも自分の決めた、納得いくやりかたばかり繰り返していては、とっさの応用力ってつかないんやなぁということでした。思いもつかないテーマに即興でとっさに対応することで、新しい自分の表現に出会うこともあるのですね。

レコーディングではありましたが、セッションで実力を試しているような緊張感があり面白く、とても充実した貴重な経験をさせてもらいました!ありがとうございました。

アルバムがMANIPULATED SLAVESさんの構想に近づくために、少しでもお役にたてたら嬉しいです。予定では9月29日ごろリリース予定とのことです。乞うご期待です!

詳しい情報は http://www.manipulatedslaves.com/ まで!