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彫金に興味を持つようになってから、色々な書籍で装飾の歴史について調べるようになったのですが…

特に仏教美術の中に、目を奪われるほどステキなデザインが溢れていると感激しています。

「宝相華(ほうそうげ)」とは、中国の唐の時代に、ササン朝ペルシャ伝来の花の文様をもとに作りだされたものだそうです。

楽園に咲くと言われた空想の花を表しており、日本へは仏教とともに伝来したそうです。正倉院の宝物の仏具にもこの文様が多くみられるとか…

はるか西域から、シルクロードを渡って日本に伝わったその神秘的な文様には、特定の形式は決まっておらず、様々な花の美しい部分を文様化して組み合わせ、それを中心に葉や蔓の唐草で円周状に囲むというのが一般的だそうです。

祈りの為に作られた聖なるデザインだけに、安易にモチーフ化することはどうかなぁ…と思ったのですが…正倉院の宝物を参考に自分なりにパソコンで作画してみたものがこちらです。

できることなら、彫金で表現したいところですが…基本的な技術を習得している途中の自分にはまだまだ無理でして…(T T)

楽園に咲く花の美しさを思い描き、仏教美術の中に昇華させていった先人たちの素晴らしさにしばし思いをはせ、つたないながら作成してみました(*^_^*)