ライヴの際、身につけるアクセサリーを自分でデザインしたいという思いがずっとあり、ずっと以前にアートクレイシルバーを少し習ったものの、仕事が忙しくなり途中で止めてしまっておりました。

最近、鶴岡真弓さんの著書に出会い、ジュエリーや装飾への興味は募るばかり…改めて彫金を基礎から学びたいという思いが強くなりまして、初心者からではありますがごく簡単な作品から悪戦苦闘で制作しております。

指導して下さる先生より、貴石の知識を増やす為にもぜひ行っておいでと勧められ、天満橋OMMビルで開催された、「石ふしぎ大発見展」に行って参りました。(※4月末の防備録にておそれいりますが…)

シルバーのリングに付ける薬指の爪ほどの大きさの天然石を、約1,000円位の予算で探してくるというのがミッションです。(初心者は、石をシルバーの台座に付ける際、誤って割ってしまうことが多々あるので、まずはそれほど高くない石で制作します。)

天然石には、パワーストーンと呼ばれお守りとされるものが多くあり、その役割の伝承も色々あるそうですが、そのような石の知識がまだ殆どないものですので、まずは片っ端からじっくり見て、輝きや色・表情に魅かれた石を直感的に選んで参りました。ひとつは、ブルッカイト・イン・クォーツ(プラチナ・クォーツ)で、ブラジル産の石。

いぶし銀の光沢を、そのまま水晶の中に閉じ込めたかのような不思議でクールな表情に魅了されました。

もうひとつは、スタールビーで、インド産の石です。深い赤紫で、竜の目のような怪しさに釘付けとなりました。

スタールビーの特徴は、光に当てると、ぼうっと光る筋状の光(スター)が石の内部に星状に現れることだそうですが、この石は、その光が中央ではなく、やや端に現れるため、特に求めやすい廉価な価格になっているとのことでした。なるほど…

販売コーナーの他にも、特別展示として”宇宙の石・地球の石”という特別展示が開催されており、様々な隕石の紹介がありました。中には実際に触れられる隕石もあり大感激!目を輝かせながら触っている子供たちに混じってオバサンもしっかり触って参りました(≧▽≦)

大気圏突入の際に石の表面は高温で焼かれ、ガラス質のようにキラキラ・スベスベになり…しかも内部には、地球上にない他の星の物質が含まれているなんて…なんだかワクワクしてきます。

宇宙からやってきた珍しい石もさることながら、地球上にごくありふれている石にもスポットが当てられていました。花崗岩・玄武岩・石灰岩…etcも、火山活動のマグマが、環境の違いにより変化した様々な姿であると、解説員の方が丁寧に話して下さいました。

地球もまた宇宙の星のひとつと考えたとき、宇宙の営みを感じさせてくれる貴重なものが石なのだなぁ…と実感させられました。そのへんに転がっている石ころでさえも、数多くのロマンと歴史があるのだなぁと…。地学をもっと勉強しときゃ良かったなぁ…。

そんな石の中でも、研磨することで光り輝いた美しい貴石が人々の祈りや守護の象徴となったのも、うなずける気がします。さてもう帰ろうかと思ったとき、ふと目にとまったのがこの紅水晶(ローズ・クォーツ)でした。

実は子供のころ、ローズクォーツの小さな塊をどなたかにお土産で頂いて、その際、心をこめて磨けばもっと輝くようになるらしいよ、と言われたのです。ときおり思い出したように、柔らかい布で磨いてはその光沢を楽しんでいた記憶が蘇ったのは、お店のスタッフの方が、展示されている商品を一つ一つ丁寧に磨いておられる姿を拝見したせいかもしれません。

静岡のお店が出品されていたのですが、実店舗では、もっと高値で売っておられる石を特別にイベント用のサービスで廉価に販売しておられたとか。石を丁寧に磨いておられた店員の方が、「この石にはスターが現れますよ」とライトの光を当てて親切に説明して下さること約1分…。

やっと自分にも、石の内部でぼうっと光る光の帯を見つけることができました。(嬉しくなってもちろん購入させて頂き、今は自宅の机の上で飾っています。)つまらない質問にも丁寧に答えて下さった優しいスタッフの方々に感謝しつつ、会場を後にしました。まだまだ、石の見方は解らなく情けないですが、まずはこうやって数多くの石に魅了されていけば、段々解るようになるでしょうか…。