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一発の銃弾が 
憎しみあふれる闘いに
終止符を打つ為の担い手である
彼(ラビン首相)の命を奪ってしまった
私たちはまた戦火にまきこまれる
この祖国 イスラエルで
安息の日々は終わり
受難の時が再び訪れる
何の怖れも無く命を捨てる
あどけない戦士たち
パレスチナの栄光
そしてその民は流血の闘いを
今も この聖地で闘い続ける
天国の扉よ
目の前で閉じてしまわないで
天国の扉よ
これが私たちの流浪の果ての答えなのか
天国の扉よ
この嘆きの唄は届かないのだろうか
天国の扉よ
果てしないこの祈りの
これがあなたの答えなのですか
すさまじい闘いは全てを滅ぼした
大切な愛する人の全てを
今はただ復讐のために生きるだけ
もうなにも解らず 駆り立てられて
天国の扉よ
目の前で閉じてしまわないで
天国の扉よ
これが私たちの流浪の果ての答えなのか
天国の扉よ
この嘆きの唄は届かないのだろうか
天国の扉よ
果てしないこの祈りの
これがあなたの答えなのですか

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1996年、MOONSTRUCK参加のオムニバスアルバム”Make It Shine Vol.2″に収録された曲でした。

流浪の果て、安住の地にたどり着いたイスラエルの青年‥でも平和を願い、闘いに心を痛め、苦悩する心を一人称に作成した歌詞でした‥

10年以上たった今‥「昨年12月27日の空爆開始からガザの死者数は少なくとも90人の子どもを含む537人に達し、2500人が負傷した」という今日のAP通信のニュース‥

故郷を思う心‥

それは、どんな民族でも、変わらないと思います‥

ましてや、迫害を受け続け、第二次世界大戦のもと、600万人ものホロコーストの犠牲になった人たち‥永住の地を渇望することも、その地での子孫の繁栄を望む持ちもわかります。ましてや、時の列強が利権のために交わした誠意のない契約のもとに‥

でも、想像してください。

「ここはわれわれが太古に神に与えられた契約の土地だから」という理由で‥

もし、明日、住み慣れた日本を、故郷を、着の身着のままで武力で追い出されたら‥?

今まで築き上げた生活や財産や、愛する家族の生命や健康を奪われ、離ればなれにさせられたら‥?

パレスチナの人々が味わっているのは、まさにその苦しみだと思うのです‥

歴史は後戻りさせられない‥せめて今願うことは‥暴力での応酬に歯止めをかけなければいけない。

21世紀の理性でもって、暴力以外での解決の道を‥

無力な私ですが、そう願わずにいられません‥