昨日は、参加させて頂いているオールドロックのセッションのリハーサルでした。皆さん自分のバンドの活動の忙しい合間を縫って、大体月に一回、2時間のペースでリハーサルに集まって下さっています。

言いだしっぺは私なのですが、是非に、とお願いして共演して頂く皆さんは私にとっては尊敬すべき素晴らしい先輩のプレーヤーさんばかりで・・。

自分がまだまだ曲を消化できず、物真似状態で皆さんのような色気のある演奏ができないのが恥ずかしいところです。でも、歌っていても思わず聴きほれてしまうような、クールなインプロヴィゼーションや極上の音色、グルーブ感に、思わず陶酔感に浸ってしまいます。

特に思うのは、限られた短い時間の中でも、皆さんが互いの演奏を、とてもよく聴いておられるというか、肌で感じるよう集中力を高めておられる、ということでした。

これが「呼吸」というものなのでしょうか?

ヴォーカルは楽器隊ではありませんが、皆さんのその呼吸に溶け込み、一体となる歌を歌いたい。

「歌担当」のひと、「ヴォーカリスト」ではなく、バンドのプレーヤーの方一人一人と積極的に呼吸を合わせ「歌う」ひと「シンガー」でありたいというニュアンスがぴったりくるような、そんな感覚でした。

呼吸を合わす、息が合う・・・あまり深く考えないで使ってきた言葉ですが、共演して頂くプレイヤーさんの呼吸をつかみ、シンクロしていく。それも自然に。それがひとつのうねりとなってバンドの「ノリ」を作り出していくのかも。

自分も、仮のたとえですが、それこそ聴覚だけでなく、視覚や、共演するプレーヤーさんの出す息遣いやオーラまで、第六感でとらえられるように、そんなイメージを抱いて最近はこのリハーサルに臨ませてもらうようになりました。

そのうえで、積極的に、そのユニットでしか出しえない、大きなうねりを作り出すことのできる「歌う」人、「シンガー」でありたいなと、まだまだ精進が必要ですが、思います・・。