イヴイヴなのに(?)なぜか猫のお話です。

先日、練習のさい、たまたま話題が猫のことになりまして、ふと思い出してしまいました。

自宅でちゃんと飼ったことはないのですが、今の家に引っ越しする前、親子3代で仲良くしてくれた茶トラの一家がいました。最初に遊びにきてくれたのが一族の長(?)の雌猫で、野良猫らしからぬ美貌で私を虜にしてしまいました。

貴婦人っぽいし、あんたのことは「レディ」って呼ぶで~っと勝手に決めて、仕事から帰ってから餌をあげるのが習慣になり、大家さんに怒られないかとビクビクしながら、家にもあげて一緒に遊んだりしていました。

そして、写真の猫がレディの娘の「ミー」です。なぜいきなりベタな名前になってしまったかというと、ほんとにころころした茶トラの代表って感じで、つい庶民的な名前にしてしまいました。この猫とはほんとに仲良くなれました。親のレディはミーが大きくなったころどこかへ行ってしまいましたが、ミーは自分の子供たちを連れて、家によく遊びにきてくれました。

(ドアの外で声がするので開けると、一気に飛び込んできて、遊び放題、食べ放題、寝放題、甘え放題で、満足するとドアの前に行き、帰りたいよ~と鳴くのでした。猫はマイペースでいいなぁ・・・。)

ある夜、バンドのリハに向かうため、いつもの時間帯に餌をあげられなかったことがありました。帰ってきたらあげるから、と話しかけても、駅に向かおうとする私の足に必死にじゃれついて甘えてきますので、ここは心を鬼にして、とダッシュしてふりきると・・・。

みぃやぁおおおぉおお~~~ん!!

道路の向こう側からなんとも悲しげな大きな声で遠吠えされてしまいました。かわいそうな反面、猫も遠吠えするんや~と自分のなかでむっちゃツボでした。もちろんリハの帰りに、金欠にも関わらず、いつもより高い猫缶を思わず買ってしまったのはいうまでもありません。

ただ私の知らなかった所で、近所の主婦の方がミーの病気に気づき病院につれて行ってくれたことを後で知りました。文字通り猫可愛がりしてただけで、体の調子が悪いのに気づいてあげれなかった自分が恥ずかしくなりました。

いまも猫は規則で飼えないし、近所の猫も生粋の野良でぜんぜんコミュニケーションできず寂しいです。来年は戌年ですが、私が猫派を自称してはばかからないいきっかけになった彼女たちなのでした。